あらゆるパンチ

突き刺さるものたち

次の場所

スプラトゥーン2をしばらく(昨年11月頃)前から遊んでいた。でもそれは今日で一旦区切りとして、これからは別のものを遊んでいこう。

 

なぜこう考えたか、単純に遊びすぎたというのがデカイ。が飽きた訳ではないのだ。

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スプラトゥーン2は最高に面白いゲームだ。

それらは「イカす」という言葉に集約されるが、チームで動く楽しさ、見た目の華やかさ、頻繁なアップデートと魅力的なキャラクター。任天堂が得意とする幅広い裾野にリーチする下地にゲーム好きも唸るような細やかさを搭載した、間違いなくこの時代を代表するゲームと言っていい。

先週末に発売一周年を記念したフェスが行われ、やはり俺は楽しくそれを遊んだ。テスト前だけど。で、やっぱり楽しかった。

負けると非常にイライラする。だからこそ勝利の瞬間の興奮が、戦略を読み合う瞬間が輝く。だからこそ700時間ほどプレイしたのだし、その間不満を感じることはなかった。

 

しかしそれも今日までだ。

 

将来この時代を思い出すとき、きっとスプラトゥーン2は思い出となる。

これからもシリーズは出るだろうし、そのときには再びこの時代を思い出し、懐かしくなることもできる。

 

世の中にはたくさんのオンラインゲームが溢れているが、すべてを最後まで遊ぶのは不可能だ。ユーザーはふらふらと移り気に島から島を渡り歩く。そのときゲームは過去に置き去りになるが、それはポジティブな意味でのサヨナラなのである。

  

奈須きのこFate/GOのインタビューにおいて

若い頃は、1カ月で手元から消えちゃうようなゲームとか本なんて耐えられない、もっと永遠に保てるものがほしいと思っていたんです。でも、その結果が積ん読積みゲーだった。永遠に残っているからいつか読めばいい、いつか遊べばいいだろうって。 でも年齢を重ねてくると、本当にその時しか楽しめないというものの価値を実感するようになった。もし参加できなかったら悲しいけれど、でも人生ってそういうものですから。「一期一会に賭ける」というのは言い過ぎだけど、今この時にできるMAXをやるのが、TYPE-MOONというゲーム会社のあり方のようです。

news.denfaminicogamer.jp

とした。

こうした発言は非常に俺の考えと近く、つまりスプラトゥーン2は俺の中でここ半年の間開かれていた祭りだったのだ。その中ではリアルの友人と、バーチャルな盛り上がりとが同時に渦巻く、そして毎回異なる対戦が待ち受けるそれこそ一期一会の世界だった。しかし今日、俺は新しい場所に向かうべきでは、と感じてしまった。無理にゲームと付き合う必要は全くない。今しかできないことのために、今しかできないことを捨てていく。そこにためらいは不要だ。これはゲームに紐付けられた宿命といえる。

次の場所に行くことを考えたとき、祭りは終わりを告げたとも言える。

 

オンラインゲームの終わりは飽きられるか、サービスが終わるかどちらかだ。

www.gamecast-blog.com

こうしたゲームもあるがそれは一部の話だ。長寿コンテンツも永遠に生きていくことはできない。多くはユーザーに飽きられ、悲しい最後を遂げる。

幸いスプラトゥーン2にはアップデート期間の予告があり、当初1年間のアップデートを保証していた。結局それは半年延長されたが、本来ならばここで終わっていた物語であり、ここからはロスタイムと言ってもいい。

もちろん半年後(あるいはもっと先かもしれない)どのように終わりを迎えるのか、そこには是非参加したいが、それまで毎日遊ぶとすれば間もなく俺の限界が来るだろう。

それならば、嫌なところが見えてこないうちに去ってしまうのも一つだ。

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祭りは終わり、そして次の祭りが始まる。さようならスプラトゥーン2という訳だ。